ETF 投資|ディフェンシブセクター「 6 : 4 」ポートフォリオが最強かも

スポンサーリンク

スポンサーリンク

ディフェンシブセクターのETFを用いたおすすめの長期投資向け最強ポートフォリオに関する話題です。最強と聞くと何となく胡散臭い雰囲気を感じてしまう方もいるかもしれませんが、客観的な根拠も添えていますのでご安心ください。

 

今回例としてご紹介するポートフォリオの素材となるETFは、米国のステートストリート・グローバル・アドバイザーズ社が運営する生活必需品セクターETFのXLPと、ヘルスケアセクターETFのXLVです。

 

結論から言うと、これらのETFは共に素晴らしいパフォーマンスを誇りますが、直近20年間のバックテスト結果では、単体で投資するよりもブレンドした方が成績が良く、さらにXLPを6に対してXLVを4の比率でブレンドした場合に最もパフォーマンスが高まることが分かっています。

 

もちろんこの比率で組み合わせたポートフォリオは、ベンチマークにも圧勝していますし、数あるETFの中でも、インデックス型ETFで長期投資向けポートフォリオの核を作る上では、間違いなく最強クラスのパフォーマンスを生み出してくれるでしょう。

 

そこで今日は、最高のパフォーマンスが期待できる可能性が高い、XLPとXLVを用いたおすすめの「 6 : 4 」ポートフォリオについてご紹介してみたいと思いますので、インデックス型のETFを活用した長期投資を基本に据えている方は、是非ご参考ください。

 

主力にもなり得る両 ETF のパフォーマンスを再確認

 

それではまず、今回おすすめのポートフォリオを構成する素材となるETF、XLPとXLVそれぞれについて過去のパフォーマンスを見てみましょう。ご存知の方も多いかと思いますが、おさらいの意味も込めて再確認してみてください。 

 

以下のグラフは、約20年という長期スパンにおける各ETFの配当込みリターンを表しており、さらに両ETFのパフォーマンスの良さを確認できるよう、比較対象としてS&P500指数連動のSPYも載せています。ちなみに補足すると、Portfolio1がXLP、Portfolio2がXLVです。

 

f:id:kootarochin:20191111111738g:plain

 

Portfolio Visualizerにて作成

 

ご覧いただけると一目瞭然ですが、直近20年というスパンにおいてはXLPもXLVもSPYを大きく上回っていることから、これらのETFが共に優れたパフォーマンスを叩き出してきたことはお分かりいただけるかと思います。

 

これら両セクターの優れたパフォーマンスについては、米国株投資家の中では知らない人はいないであろうジェレミー・シーゲル氏の著書の中でも触れられている内容でもあるので、決して大げさでも嘘でもありません。

 

要するに、インデックス型ETFを用いた長期投資と言えば、S&P500指数連動型がセオリーですし決して間違いではありませんが、過去の実績を見る限りにおいては、間違いなくXLPやXLVの方がおすすめだということです。

 

最高のパフォーマンスを生むおすすめのブレンド比率とは

 

さて、過去優れた成績を収めてきたXLPとXLVですが、冒頭でも触れた通り、それぞれ単体で投資するよりもブレンドした方がよりパフォーマンスが高まり、しかも最高の結果を生み出すベストな比率という黄金比のようなものまで存在します。

 

もちろん、この最強比率は投資期間によっても異なりますし、未来永劫継続するかどうかは定かではないため、今回は調査した直近20年間のデータから導き出される最強比率について、参考までにご紹介してみようと思います。

 

以下は、XLPとXLVの各構成比を10%ずつ変えながら、それぞれの主要なパフォーマンス関連の数値を書き出した表になります。最上段がXLV単体、最下段がXLP単体に投資した場合の結果だとお考え下さい。

 

f:id:kootarochin:20191111111759g:plain

 

Portfolio Visualizerにて作成

 

年率リターンを表すCAGRを見ると、XLPを50%~70%の比率でブレンドした場合に7.6%と最も高まっています。ただ、これだけでは優劣を判断できないのでリターン効率を示すSharpe RatioとSortino Ratioを確認してみましょう。

 

下振れだけでなく上振れも含むリスクあたりのリターンを表すSharpe Ratioを見ると、XLP比率を60%~80%にした場合に0.57と最も高まっています。先ほどのCAGRと兼ね合わせて考えると、最もパフォーマンスが期待できるXLP比率は、60%もしくは70%のいずれかになります。

 

それでは最後、下振れリスクのみを考慮したリスクあたりのリターンを表すSortino Ratioを確認してみましょう。CAGRとSharpe Ratioでは絞り込めなかった答えが、Sortino Ratioを加味することで絞り込まれます。つまり、XLP60%、XLV40%がベストな保有比率だということです。

 

ちなみに、私自身も主力銘柄としてXLPとXLVを保有していますが、最強比率は前提条件次第で変わりますし、この先の動向がどうなるか分からないという点を踏まえ、両ETFを同じ比率で保有するようにしています。

 

ETF 投資なら「 6 : 4 」ポートフォリオがおすすめ

 

以上、ディフェンシブセクター(生活必需品セクター/ヘルスケア セクター)ETFだけを用いた、最高のパフォーマンスを生むおすすめのポートフォリオについて、個人的に調べた情報を基にご紹介してみました。

 

今回は、設定が古くより長期的なデータが収集できること、さらには自分が保有しているという理由から、素材となるETFとしてXLPとXLVを取り上げましたが、バンガード社のVDCやVHTでも結果はそれほど大きく違わないでしょう。

 

いずれにせよ、最強比率は一定でも永遠でもありませんが、少なくともETFを用いた長期投資であればディフェンシブセクターのETFが最良の選択であること、さらに単体で投資するよりもブレンドすることで確実にパフォーマンスが安定することは、十分お分かりいただけたかと思います。

 

現在、インデックス系ETFをベースとした長期投資を志している方や、今まさに生活必需品セクターやヘルスケアセクターのETFに投資を検討している方は、この機会に今日ご紹介したようなブレンド保有について検討いただくことを是非おすすめします。

 

www.usstocks.club

 

www.usstocks.club

 

www.usstocks.club


www.usstocks.club


www.usstocks.club