全構成銘柄リストが物語る『XLP』の魅力とは

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米国の生活必需品セクターを代表するETF「XLP」についての話題です。取り立てて目新しい話題ではありませんが、今日はその全構成銘柄を確認してみなければ分からないXLPの魅力についてお伝えしてみたいと思います。

 

結論から言うと、XLPの魅力は、その全てが優良銘柄(メジャーブランド)だけで構成されており、分散と集中をかなり高い次元で両立してくれている点です。例えるなら、個別株としても高い人気を誇る銘柄ばかりを集めたドリームチームといったところでしょう。

 

XLPは、私自身も永久保有を前提としてポートフォリオの約20%を割り当てている主力銘柄ですし、安定かつ着実に資産を増やすことを志すディフェンシブ銘柄好きの方には最もおすすめしたい投資対象でもあるため、この機会に是非ご参考ください。

 

XLPの概要

 

XLPは、米国ステートストリート・グローバル・アドバイザーズ社が運営する、生活必需品関連の米国株銘柄で構成されたETFです。設定は1998年12月16日と、セクターETFとしてはそれなりに実績があります。

 

資産総額は約140億ドルとかなり大きく出来高も多いため、流動性を気にする必要もなく安心して保有株数を増やすことが可能です。先々まで含めて考えると、銘柄選びをする上ではそこそこ重要なポイントだと個人的には考えています。

 

また、経費率についても0.13%とかなり低い水準に抑えられています。例えば、仮に1,000万円分保有した場合でも、年間13,000円です。分配金利回りが2%強、上手く仕込めば3%以上を確保できることを考えれば、神経質になる必要もない水準だと言えましょう。

 

全構成銘柄が物語るその魅力とは

 

それでは今日の本題、XLPを構成する全ての銘柄についてご紹介してみたいと思います。以下は、ステートストリート・グローバル・アドバイザーズ社のウェブサイト上で公開されている全構成銘柄の一覧です。

 

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ご覧いただくとお分かりの通り、プロクター・アンド・ギャンブルを筆頭に、食品を中心とした優良銘柄が並んでいます。そして注目すべきは最下位レベルの銘柄です。要するに、最下位レベルには通常よくわからない無名銘柄が並ぶのに対して、XLPはメジャーブランドばかりだということです。

 

一般的なETFの弱みの1つとして、必ずしも優良とは言えない銘柄にも投資せざるを得ない点が挙げられますが、XLPに関して言えば、最低限の分散効果を実現していながらも、その弱点はほぼ皆無に等しいと言っても過言ではありません。

 

もちろん生活必需品セクター限定ではありますが、仮にセクター型のETFであったとしても、これだけ無駄なくコンパクトに優良銘柄のみがパッケージ化されているのは、XLPぐらいではないかと思いますがいかがでしょうか。

 

バンガード社VDCとの違い

 

ご存知の方も多いかと思いますが、XLPと似たETFにバンガード社のVDCがあります。おそらく生活必需品セクターETFを選ぶ際、誰もが悩む有力候補ではないかと思いますので、参考までにその違いについても簡単に触れておきます。

 

XLPとVDCの主な違いは主に3つ、つまり経費率、出来高、構成銘柄に集約することができます。その他、厳密に言えば運営機関の経営状態や好き嫌いもあるかと思いますが、その点については割愛することにします。

 

経費率は、XLPが0.13%に対してVDCは0.1%と0.03%の違いがあります。ただ、個人的には特に気にしていません。というのも、例えば1,000万円分の保有でも年間3,000円程度の違いだからです。他の要素次第では無視できるレベルでしょう。

 

続いて出来高です。XLPはVDCに比べて出来高が圧倒的に多いです。参考までに先週金曜日1日の出来高を例に出すと、XLPが1,400万に対してVDCは7.5万です。将来的な保有規模を考えると、出来高は多いに越したことはありません。

 

最後は、今日のメインテーマでもある構成銘柄の違いです。同じ生活必需品セクターETFではありますが、XLPが30銘柄強の大型株に絞り込まれているのに対し、VDCは100銘柄前後と中小型銘柄まで含んでいます。

 

あくまでも個人的な見解に過ぎませんが、生活必需品セクターの場合、その特性上伝統とブランド力を持つ大型株が事業展開上有利に働く可能性が高いことを考えると、超長期的なリターンに関しては、XLPに軍配が上がるかもしれません。

 

最後に

 

以上、ステートストリート・グローバル・アドバイザーズ社の生活必需品セクターETF「XLP」の魅力を、全構成銘柄と共にご紹介してみました。私自身がそうだったように、その贅肉の少なさに改めて驚かれた方も多いのではないでしょうか。

 

生活必需品セクターは、その特性上事業環境が景気の波に左右されづらいため、安定した業績に裏付けられたリターンを期待することができる銘柄群であり、実際にも過去ベンチマークを凌ぐパフォーマンスを実現してきました。

 

そしてその中でも、ステートストリート・グローバル・アドバイザーズ社のXLPは、経費率の低さや出来高の多さはもちろんのことながら、優良銘柄のみで構成された長期投資に値する非常に良質なETFだと言えます。

 

これまで個別株中心でETFに投資してこなかった方や、さらには今後生活必需品セクターETFへの投資を検討されている方は、この機会に今日ご紹介したXLPについて、改めて検討されてみることを是非おすすめします。


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