超長期チャートに見る米国株(アメリカ株)のリターンの見通し
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世界を代表する石油メジャーであり、且つ私のポートフォリオ最大の構成比を占めている米国株(アメリカ株)エクソン・モービルの株価が、原油価格の下落を受けて下がっていますが今後も変わらないのでしょうか?
今日は、stooq.comのチャートデータを使い、短期から超長期までいろいろな期間での株価推移をご紹介しながら、エクソン・モービルをはじめとした米国(アメリカ)のディフェンシブ銘柄について、その見通しについて考えてみたいと思います。
短期のリターンはマイナス
直近1年間の株価チャートは下記の通りで、グラフ最上部を見ていただくとお分かりかと思いますが、直近1年間のリターンはマイナス10.19%と、ここ1年はかなり冴えない推移をしていますね。
おかげさまで、平均81.16ドルとまずまず安めに取得できたと思っていた私の保有分も、含み損が順調に拡大しています。
米国株投資家の中ではメジャーな銘柄でもあるので、1年以内に購入した方は全員が同じような状況になっているはずです。
こういう状況や含み損の画面を見ると、あまり気持ちの良いものではないので、もう見切りをつけてすべて売却してしまいたいと思っている方もいるのではないでしょうか?
この銘柄に投資している方の中にはあまりいないんじゃないかと思いますが、仮に短期スタンスで投資している方は、同じ米国株でも他のグロース株に移った方が良いかもしれません。
ただ、数十年単位で保有し続け、家や土地と同じように資産として息子さんや娘さん、さらにはお孫さんまで代々引き継ごうと考えている方は、是非気にせず保有を続けましょう。
なぜならば、長期的には、もっと言えば長期であればあるほど報われる可能性が高いからです。
どうしてそんなことが言えるのか?
当然ながら、私も絶対的な根拠を持っている訳ではありませんが、過去の実績を見る限りにおいては、そう言っても差し支えないんじゃないか?ということです。
中長期のリターンも足踏み状態
先ほど直近1年間のチャートをお見せしましたが、もう少し期間を延ばして見てみましょう。
直近10年間のチャートがこれです。「なんだ、ほぼトントンじゃないか!」と思われたかもしれませんが、グッと堪えてもう少し保有し続けてみてください。
超長期となるとリターンは大きく改善
続いて、直近30年間の超長期チャートです。
ご覧いただくと明らかですが、一気にチャートの景色が変わっているのが分かります。リターンも約7倍に膨れ上がっていますね。
良い感じでしょ?
それでは、私自身生きている自信は全くありませんが、参考までに直近50年間を披露してしまいましょう。
凸凹も随分減って綺麗な右肩上がりのラインを描いていますよね。リターンもほぼ50倍になっています。
要するに何が言いたいかと言うと、あくまで超長期スタンスの投資であれば、エクソン・モービルで現在起こっているような株価の下落は誤差の範囲であり、気にするに値しないということです。
はっきり言って、気にするだけ時間の無駄です。
超長期で高リターンを叩き出すディフェンシブ銘柄群
また、このような右肩上がりのラインを描いているのは、実はエクソン・モービルに限ったことではありません。
勿論、米国株(アメリカ株)であれば何でも良い訳ではありませんが、時間が経過しても色褪せない事業を長く続け、株主を大切にしている連続増配を続ける往年のディフェンシブ銘柄(シーゲル銘柄等)であれば、ほぼ全てに言えることです。
参考までに、私が保有しているエクソン・モービル以外のおすすめ6銘柄の30年超長期チャートは下記の通りです。
- アルトリア・グループ(MO)
- コカ・コーラ(KO)
- プロクター&ギャンブル(PG)
- ジョンソン&ジョンソン(JNJ)
- ファイザー(PFE)
- ゼネラル・ミルズ(GIS)
米国優良ディフェンシブ銘柄の今後の見通し
おすすめの銘柄群についての超長期株価チャートはいかがでしたでしょうか?
勿論、将来のことは誰にも予測できないので、これから30年が過去と同じように右肩上がりに株価が成長していく保証はどこにもありません。
しかし、企業の面接でも、職務経歴書を通じて過去の実績を質問するのは、過去してきたことは今後も再現できる見通しが立てやすいからに他なりません。
過去30年と言っても、アメリカではいろいろな事が起こっています。1987年のブラックマンデー、1991年湾岸戦争、2000年ITバブルの崩壊、2001年同時多発テロ、2003年イラク戦争、2008年リーマンショックなど、主だったものだけでもこれだけあります。
現在、北朝鮮とアメリカとの間で緊張状態が続いていますが、これもどうなるか分かりませんし、イギリスに続きEU離脱騒ぎが再燃することもあるかもしれません。
さらには、此の所あまりフォーカスされませんが、中国経済がおかしくなる可能性も考えられるなど、今後も長いスパンでは、株式相場を揺るがすいろいろな問題が起こってしまうはずです。
過去様々な外部環境の変化をくぐり抜け、長きにわたり企業価値を高め続けることが出来たこれらの銘柄群は、今後も同じように数々の苦難を乗り越え、価値を高め続けて行ける可能性が高いと言えましょう。
そういう意味では、上記に挙げたような優良な米国ディフェンシブ銘柄であれば、超長期投資の見通しは明るいように思いますがいかがでしょうか?